イラクの人々と共に連帯するための緊急要求


劣化ウラン研究会の山崎さんが、イラクから今の攻撃を訴える文章を訳してくれている。8日に書かれたものなので、死亡が300人だけれど、この1週間では600人以上になっている。まるで2002年春のイスラエルによるパレスチナ大侵攻が繰り返されているようで、倒れそうな気持ちになる。殺された者の数では、イラクのほうが多いかもしれない。包囲、救急活動の妨害…それまでウリふたつ。今日のNHKでは柳沢解説委員という人が「ファルージャでは激しい戦闘が起きていて、被害者が多くなっている」とか、「イラクではファルージャのために、献血や募金活動などが起きているところまで行っている」と述べていた。こんなに殺されるのが「戦闘」なの?献血を呼びかけるのは当たり前じゃないの?私はイラクの人たちへの攻撃を止めて、と言って街を歩きたい。      
  
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(転送可とありました)

[占領監視センターからの緊急行動要請 訳文]
イラクの人々と共に連帯するための緊急要求

国際占領監視センター代表 エマン・アーメド・カマス
国際占領監視センター
2004年4月8日

バグダッド占領

 世界の人々と代表者に、国際連合で米国主導の占領軍による攻撃に反対するよう、イラクの人々は国際的な連帯を要求します。
 
 これらの攻撃がイラクの都市とその周辺に住む全ての住民を恐怖に追いやることを意図しているのは明確です。
 
 報告によれば、4月4日に始まった攻撃により、ファルージャだけで300人以上(*)のイラク人が殺され、さらに何百人もの負傷者で溢れています。
 
 アダーミヤ、スーラ、ヤモク、ファルージャの市街とその近郊、、ラマディ、バスラ、ナシリーヤ、カルバラ、アマラ、クート、クファ、ナジャフ、ディワニヤ、バラドおよびバグダッドでは特にサドルで戦闘が続いています。
 
 住宅、病院、モスクのみならず救急車が怪我人を搬送中にも占領軍兵士や戦車によって爆破され、銃撃されています。
 
 ファルージャとアダーミヤは、民間区域を包囲し長期間抑留下におくことを禁止するジュネーブ協定も違反して、現在占領軍によって包囲攻撃の下にあります。病院も十分な医療援助、不可欠な医薬品と装備、あるいは輸血用血液供給の手段も奪われています。ファルージャでは包囲されているために、病院は医者に自分の家で野戦病院を開設するしかない状況におかれています。献血者が入ることさえ許可されていません。従って、バグダッドとファルージャではモスクが怪我人のために血液を集めている状態です。水と電気がこれまでの数日の間断絶されたままです。
 
 サドルシティでは、米軍ヘリコプターが住宅地域をロケット弾で攻撃し、家を破壊しています。外出禁止令が公式には出されていないなかで、米国軍兵士は暗くなってから街路を動いている車輌を発見すると戦車砲で攻撃をしています。火曜日の夜だけで、少なくとも6人の人々がこのようにして殺されました。米軍はすべての警察署とサドル市役所を占領し、包囲し続けているのです。
 
 このような攻撃がこれまでの1週間にわたって急激に拡大したのですが、それは決して占領されているイラクで新しい現象ではありません。文民への無差別殺戮、人々への安全保障義務の提供や電気もまともな医療のための社会基盤整備も拒絶している現実は、占有当局がイラクにもたらした「自由」を特徴づけるものです。
 
 我々は諸国家、市民社会と反戦および反占領の運動に対して団結の具体的な表明として、この恐怖の米国主導の戦争に対し、そしてイラクの人々を支援するために、この身の毛がよだつ事実を直視することを求めます。
 
 どうか米国によって指揮された攻撃を直ちに中止するよう要求するために、街頭に出てください。
 
 世界中の米国領事館と大使館の前で抗議と要請行動を組織化してください: 
 この大虐殺を直ちに止めろ; イラクの都市や近郊の包囲攻撃を直ちに止めろ; 攻撃下に住んでいるイラクの人々への援助を提供しようと努めている、人道・医療支援組織にの立ち入りを直ちに認めよ; そして、「我が国」による占領を止めろ
 
 デモがすでに組織化された都市は、ミラノ、モントリオール、東京、イスタンブール、ボストン、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ワシントン D.C. とニューヨークです。
 
 バグダッドの国際占領監視センターと連絡を取るために、どうか001 914 360-9079あるいは001 914 360-9080に電話をしてください。
 また、電子メールは eman@occupationwatch.org です。

(原文 省略)
翻訳:山崎久隆@劣化ウラン研究会       




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